飛田泰三は1972年生まれ、大阪在住の作曲家。2022年に、井上郷子 (ピアノ) の演奏による飛田の作曲作品集『of rain』を Ftarri Classical よりリリースし、評判を呼ぶ。Ftarri Classical では、飛田泰三の個性豊かな創作をより広く知らしめるべく、『Yunagi』と『雨はその輪郭をなぞる』の2つのアルバムを同時発売。本CD『Yunagi』には、Yunagi 1~5 の5曲を収録。飛田は2020年6月に「Yunagi 1」を作曲。その後、このアイデアを活かした作品をさらに作ることを決意し、2021年6月から9月にかけてひと月に一曲ずつ、計4曲を作曲した。この Yunagi シリーズはどれも弦楽四重奏曲で、佐久間大和 (ヴァイオリン)、迫田圭 (ヴァイオリン)、安田貴裕 (ヴィオラ)、多井智紀 (チェロ) が2022年12月に録音。楽器の重なり合いを徐々に変化させつつ、音は最初から最後まで途切れることなく続いていく。