全体の録音時期は1953年のシャピロの作品(これのみモノラル)から1976年のサン=サーンス『オルガン付』までの23年間に及ぶが、 大半の演奏は、バーンスタインがニューヨーク・フィルの首席指揮者・音楽監督を務めていた1957年から1969年の間におこなわれている。
ブルーノ・ワルターの代役としてニューヨーク・フィルで成功裏に指揮者デビューしてから14年、 ヨーロッパでもすでに活躍を始めていたこの時期のバーンスタインは、一方で、1957年、『ウエストサイドストーリー』を作曲・初演して大成功を収める。
レコーディングにもそうしたエネルギッシュなバーンスタインのスタイルが反映されているものが多く見受られ、 マーラーやベートーヴェン、ブラームス、シューマン、シベリウスの各全集や、ドヴォルザーク、フランク、 メンデルスゾーン、モーツァルト、ベルリオーズなどなど、率直でパワフルな演奏揃い。
【音源選択について】 バーンスタインが複数の録音を残した作品については、世評の高いものが選択されています。 ベートーヴェン第7番、チャイコフスキー第4番、自作の『不安の時代』では2度目の録音を、 ベルリオーズ幻想交響曲、ショスタコーヴィチ第5番、プロコフィエフ第5番では1度目の録音が収録。
【装丁について】 60枚のCDはLPサイズの美麗な大型ボックスに収納。セットには32ページのブックレットも封入。